借金問題は弁護士に相談・依頼すべき―その理由と依頼のメリットとは
借金問題に直面した場合には,弁護士に相談すべきなのでしょうか?
弁護士に依頼しなくても何とかなると思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし,弁護士に相談・依頼するメリットは,実は多くあります。
ここでは,弁護士に相談・依頼すべきといえる理由や弁護士に相談・依頼することのメリットについて,ご説明していきます。
一番良い選択肢を提案してもらうことができる
借金問題を解決するための手段として,債務整理がありますが,債務整理には,種類があります。主な選択肢は,「任意整理」,「個人再生」,「自己破産」の3つです。
このうちのどの手続きを選択するかは,とても大事な問題です。選択を誤ってしまうと,自宅が残せなかったり,やり直しが必要となることで手続きに長い時間がかかってしまったり,生活をうまく再建できなかったりなどといった不都合が生じることがあるのです。
一般の方にとって,最適な方法を選択することは,容易ではありません。債務整理の専門家である弁護士にご相談いただければ,詳しくお話を伺う中で,その方にとって何が大事で,何を残したくて,そのためにはどの手続きを行ったらいいのかというとことをきちんと踏まえながら,一番良い選択肢をご提案することができます。
この選択は,機械的にできるものではなく,お一人お一人の状況に応じて,きめ細かな検討が必要となります。
例えば,家計状況を丹念にお聞きし,家計に改善できるところが見つかれば,そこを改善していくことで,自己破産ではなく,任意整理や個人再生を選択するなどというアドバイスを行うこともあります。
弁護士に依頼すると督促が止まる
弁護士にご依頼いただければ,すぐに,債権者に対して受任通知を送ります。受任通知を受け取ると,債権者は督促をストップします。
借金問題を抱えている方の多くは,債権者からの督促の圧力に悩まれています。債権者からの督促の連絡は,精神的な負担となります。
このストレスから解放されることも,弁護士にご依頼いただく大きなメリットのひとつです。
自己破産の場合に,管財事件になることを避けられることがある
自己破産の手続きは,管財事件と同時廃止事件という種類があります。
管財事件では,破産管財人が選任されます。管財事件の場合,管財人に対する報酬を裁判所に予納金として納める必要があります。
これに対し,申立人の財産が少なく,かつ,管財人が調査しなければならない事項がない場合などには,同時廃止事件として処理されることがあります。
同時廃止では,破産管財人が選任されず,破産手続の開始と同時に手続が終了します。そのため,管財事件よりも,短い期間で終えることができますし,裁判所に納める費用も抑えることができます。
財産が一定額以上ある場合には,通常管財事件となりますが,そうでない場合には,弁護士に依頼するかしなかいかによって,結論が変わってくる場合があります。
弁護士に依頼することなく自分で自己破産を申し立てた場合には,多くの場合,管財事件となってしまいます。ところが,弁護士が代理人として申立てを行った場合には,申し立ての段階で弁護士がきちんと調査をしていることから,破産管財人による調査を不要とされることが多いのです。
つまり,弁護士に依頼することで,費用についても時間についてもメリットのある同時廃止事件として扱ってもらえる可能性が高まるのです。
この点も,弁護士に相談・依頼すべき理由のひとつといえるでしょう。
弁護士費用の負担は大きくない
弁護士に依頼することをためらわれる方の中には,弁護士費用の負担を心配されている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし,債務整理の弁護士費用については,借り入れの返済状況や家計圧縮の状況,収入増加の状況などを詳しくお伺いして,無理のない範囲でお支払いいただけるようなお支払い方法を1件1件決めていきます。
せっかくご依頼いただいても,弁護士費用が払えなくて生活が回らなくなっては意味がありませんので,弁護士費用の負担が大きくならないように慎重に進めているのです。
ですから,弁護士費用を心配してご依頼をためらわれる必要は基本的にないといってよいと思います。
債務整理後の生活再建についてのアドバイスも受けられる
債務整理は,借金を整理して生活を立て直すために行うものです。
ですから,債務整理の手続きをとって終わりはなく,その後の生活をどのように再建していくかがとても重要です。
債務整理を多く扱う弁護士は,家計をどのようにしていけば生活を再建することができるのかについても,的確なアドバイスを行うことができます。
ご依頼いただければ,弁護士が,ご依頼者と二人三脚で生活再建を目指していきます。
借金問題は当事務所へご相談ください
このように,借金問題を弁護士に相談・依頼するメリットは多くあります。
問題を抱えたまま長く放置したり,1人で解決しようとしたりすると,問題がより大きくなってしまうことがあります。
後悔しないためにも,お早めに弁護士にご相談いただくことをおすすめします。